2025年3月期から、ライザップグループ（証券コード：2928）の株主優待制度が大きく変更されました。
人気の「chocoZAP（チョコザップ）」の無料利用優待が“半額制度”に変わり、株主の間で注目を集めています。
本記事では、最新のライザップ株主優待制度をわかりやすく、かつ専門的な視点で整理します。
◆ ライザップの株主優待とは？
RIZAPグループは、美容・健康・フィットネス関連事業を中心に展開する企業です。
その中でも、セルフ型フィットネス「chocoZAP（チョコザップ）」は急成長中のブランドで、2025年には会員数が150万人を突破しました。
株主優待制度は、グループ商品・サービスを実際に利用してもらうことでブランド理解を深め、長期保有株主を増やすことを目的としています。
◆ chocoZAP 株主優待の最新内容（2025年3月末基準）
2025年3月末の権利確定分から、chocoZAPの株主優待内容が改定されました。
以前は「無料で利用できる」内容でしたが、コスト抑制と制度継続性の観点から“半額利用制度”へと移行しています。
| 株数 | chocoZap優待 | 優待ポイント | ECクーポン |
| 100 | 6ヶ月半額 | なし | なし |
| 200 | 1年半額 | なし | なし |
| 400 | 1年半額×2人 | 10,000 | 5,000 |
| 800 | 1年半額×4人 | 14,000 | 10,000 |
| 1600 | 同上 | 24,000 | 同上 |
| 2400 | 同上 | 30,000 | 同上 |
| 4000 | 同上 | 36,000 | 同上 |
| 8000 | 同上 | 72,000 | 同上 |
| 16000 | 同上 | 144,000 | 同上 |
◆ なぜ「無料」から「半額」に変更されたのか？
一見「改悪」と感じる株主も多いかもしれません。
しかし、この変更は優待制度を持続可能にするための現実的な調整です。
- 無料提供では、会員数増加に伴い優待コストが膨張
- chocoZAP事業の収益性を維持しながら、優待を継続できるよう制度再設計
- 半額制度にすることで、「より長期間」「より多くの株主」が利用可能に
つまり「優待を縮小」ではなく、「制度を持続させるための最適化」と捉えるのが正確です。
◆ 実際の優待価値を試算してみる
株主優待を評価する際には、「優待利回り」を計算するのがポイントです。
例えば、2025年2月時点の株価が259円の場合：
- 100株（25,900円）保有 → 月額3,980円×6か月×50%＝約11,940円相当の優待価値
→ 優待利回り 約46％
このように、利用価値で考えると依然として高利回りの優待です。
ただし、実際にchocoZAPを使わない場合には実質価値は下がるため、**「自分や家族が利用するかどうか」**で判断しましょう。
◆ RIZAPグループ全体の株主優待も充実
RIZAPグループの優待制度は、chocoZAPだけではありません。
グループ全体で利用できる「ポイント制優待」や「EC割引券」も存在します。
優待ポイント制度
- RIZAPグループ公式通販サイトで使用可能
- 健康食品、美容品、アパレルなど多彩な商品と交換可
- 長期保有で最大3年間繰越可能（2025年制度改定より）
優待割引券
- グループ通販や店舗で利用可能
- 金額制限なしで利用できるため使い勝手が良い
◆ 優待利用時の注意点
- 優待は自動付与ではなく、専用申込ページから登録が必要
- 他のキャンペーン・割引と併用不可
- 優待申込期間を過ぎると利用できない（例年8月末締切）
- 同伴者利用には制限があるため、公式発表を要確認
◆ 株主優待を狙う投資戦略のポイント
- 権利確定日（3月末）までに100株以上保有
- 権利落ち後の株価調整リスクを想定しておく
- 優待改定リスク（制度変更）を織り込む
- 利用意欲がある場合は200株保有で年間半額を狙う
特に「自分でchocoZAPを使う予定がある人」にとっては、実質利回りが非常に高くなるため、優待狙いの投資先として魅力的です。
◆ 専門的視点から見たリスクと留意点
- 優待コスト負担の増大リスク：会員数が増えるほど、企業側コストも上昇
- 業績変動による制度変更リスク：RIZAPは再構築期にあり、経営環境により優待改定の可能性あり
- 実用性リスク：店舗立地によって利用価値が変動（地方では利用できない地域も）
- 税務面：株主優待は課税対象外だが、転売による利益は課税対象になる点に注意
◆ まとめ：ライザップ株主優待は「使う人」には依然として魅力的
chocoZAPの優待が「無料」から「半額」に変わったことで、「改悪」との声もある一方、
制度の持続性や利回りの高さを考えると、依然として魅力ある優待内容です。
株主優待を“実際に使う前提”で考えれば、ライザップグループ株は実質利回りの高い投資先となり得ます。
💡補足
- 優待申込は毎年8月頃から受付開始
- chocoZAPアプリと連携して利用可能
現在の持ち株状況
| 株数 | 株価 | 取得単価 | 評価損益 |
| 800 | 220円 | 241円 | -16,800円 |
残念ながらマイナスになってしまっています。
優待に目がくらんで、少し取得するのが早かったようです。苦笑
まぁ長期保有して優待でチョコザップ通うつもりでいるので、
私的には今のところは全然問題ありません。
私の株への投資方法は、身近のものでお得っぽい情報を活かして、ゆっくりのんびり長期保有という感じです。
